りんゆうブログ - 映画「127時間」を観てきました
今日の札幌は気温が26度くらいまで上がるようです。そろそろ半袖の季節ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
さて昨日、先週から公開が始まった「127時間」という映画を観てきました。「スラムドッグ$ミリオネア」でアカデミー賞作品賞、監督賞などを獲得したダニー・ボイル監督の最新作です。
生きて帰りたい。断崖に挟まれた一人の青年の、究極の〈決断〉----。
彼の勇気が世界に感動を与えた、奇跡の実話!
上の煽り文句で大体言い尽くしているのですが、ストーリーは実に単純明快。アメリカ、ユタ州でロッククライミングに出かけた若者が落石に腕を挟まれ、谷底で一歩も動けなくなる。周囲は無人。水はボトル一本。で、127時間。 うわあ、いやだなあ。
たったこれだけの題材を、スピード感あふれる演出で濃密な1時間半の映画にした監督の力に驚きます。
わたしも山にいる時に「あー、下山したらキンキンに冷えたビールを浴びるほど飲んでやる」とか「うー、あたたかい布団で眠りたい」などと常に考えていますが、これを観ると絶望的に帰れない時にもやっぱり同じことを考えるのだなと納得。しかしその渇望の強度は計り知れないのでしょう。
「奇跡」かどうかはわかりませんが、「冷静さを保つこと」「手元にあるものを活用すること」そして「あきらめないこと、生きたい、帰りたいと思う強い気持ち」が人を生かすんだと感じさせてくれます。
そして、「山に入るときは、必ず行先を家族(あるいは知人)に伝えてから行く」こと。基本ですが、やはり一番大事なことだと思わされます。夏山シーズン本番前に安全登山への意識を高める効果もあるかと思います。興味のある方は観てみてはいかがでしょう。
※注意:スクリーンから目を背けたくなるような、かなり生々しく痛々しい場面があります。苦手な方はお気を付けください。
旅行業 H