りんゆうブログ - 秋の黒部峡谷、下の廊下
夏山シーズンも終わり、そろそろウィンターシーズン到来!スキーにワックスをかけながら心待ちにしている人も多いのではないでしょうか。
さて、ちょっと日が開いてしまいましたが10月の終わりに北アルプス黒部峡谷にある、下の廊下に行ってきました。
テレビなどで取り上げられることも多いこの場所、元々は電源開発の調査目的で黒部川左岸の断崖を削って造られた道です。
世界有数の多雪地帯のため、9月まで峡谷は雪に埋まり、下の廊下を歩けるのは、1年の間に1~2か月程度、という場所でもあります。
今回に下の廊下入口である黒部ダムに移動する日、北アルプスの山標高2000m以上では雪が降っており、黒部ダムでもみぞれ模様の雨が降り、果たして明日歩けるのかと、やきもきしながら眠りにつきました。(積雪や凍結があると危なくて歩けません)
翌朝、出発して、黒部ダムの下に降りると、山上は白く雪が積もっているものの、下の廊下自体は積雪や凍結もなく歩けそうです。
良かった・・・・!!と思いながらいよいよ黒部峡谷に入っていきます。
出だしはあまり高度感のない川沿いを行く。ダムが近いせいか水量も少ない。
紅葉と真っ白い雪のコントラストが素晴らしい。
今年一番の紅葉。
断崖を削り作られた道。厳しく、迫力の大自然と、そこに道をつけた人の力を思わされます。
足元遥かに黒部川の清き流れ。
下の廊下ハイライトのひとつ、十字峡。
黒部ダムから阿曽原温泉小屋、阿曽原小屋から欅平までの約30kmを歩いた二日間は天候にも大変恵まれ、皆さん無事に、怪我なく完歩されました。
阿曽原小屋でご主人夫妻をはじめスタッフの皆さんに大変歓待していただき、もちろん阿曽原温泉の湯で疲れを癒したことは言うまでもありません。
いつもの山頂を目指す登山とはずいぶん趣きが異なりますが、たぶん日本中でここでしか見られない雄大な景色を目にすることができる場所です。元気な方は是非一度は訪れて欲しい場所です。もちろん事故も多く発生する場所ですのでじゅうぶん気を付けて。
旅行業 H