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秀麗な大雪山の山並は悠然として実に魅力的である。だが最近山腹を彩るタンネの森に心引かれる。萌黄色に輝く新緑、力強い夏の緑、そして紅葉それぞれに味わい深い。しかし、全ての感情を雪衣に包み込んで佇む冬の木。その凜とした姿はいつも迷ってばかりいる私に、人の生き方を無言で示しているかのように思われてならないのだ。