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カレンダー  :  フォトトレッキングin大雪山 今津 秀邦  :  2014  : 


1 番〜 8 番を表示 (全 8 枚)


00.表紙 シマリス

00.表紙 シマリス

黒岳5合目

01.コゲラ 層雲峡 流星・銀河の滝付近(1月・2月)

01.コゲラ 層雲峡 流星・銀河の滝付近(1月・2月)

カムイミンタラを樹皮の下や枯れ草の茎に隠れる虫を探して小さくノックしながら飛び回る最も小さなキツツキで、ちょっと小太り。なき声はギーギッギッギ、キーキョキョキョと忙しない。黒褐色に白い細かな横縞のコートをまといオスは眼の後ろに赤い飾りを隠す。アカゲラにも負けない優雅な衣が美しい。

02.エゾライチョウ 望岳台付近(3月・4月)

02.エゾライチョウ 望岳台付近(3月・4月)

ライチョウなのに、冬でも白衣を纏わない。赤白茶のまだら模様に白い足とオスは繁殖期に現れる目の上の赤い肉冠がおしゃれポイント。木の芽、枝、葉、果実、種子などを食べて暮らす。メスは藪に潜んで営巣、孵化後は巣を捨てて、秋が来るまで母子忍者のようにヒナを連れて林床を走り回る。北海道でヤマドリと言えば、エゾライチョウを指す。

03.シマリス 黒岳5合目(5月・6月)

03.シマリス 黒岳5合目(5月・6月)

カムイミンタラを大きな尾を揺らめかせて飛び回る生きた化石。今でも、この地を訪れる岳人を出迎えてくれる律儀者だ。長い冬を地中の巣穴で過ごし、ようやく目覚めた彼らをミヤマセンキョウなど多くの草木が新芽と若葉と花で祝福する。気が遠くなるほど昔から続く春のひととき!

04.オナガアゲハ 高原温泉(7月・8月)

04.オナガアゲハ 高原温泉(7月・8月)

カムイミンタラに背伸びして咲き誇るミソガワソウを訪れたオナガアゲハ。細長い上翅がスマートで、尾状突起の基に赤珊瑚を染め抜いたおしゃれなアゲハで、ゆったりと舞う姿を見るのは希だ。幼虫の食草は、ツルシキミなどのミカン科の植物。厳しい冬はサナギとなって乗り切る。

05.ナキウサギ 黒岳山頂と石室の間(ポン黒岳)(9月・10月)

05.ナキウサギ 黒岳山頂と石室の間(ポン黒岳)(9月・10月)

カムイミンタラのガレ場が彼らの世界だ。氷河期の昔から生き方も何もかも、すべてを変えることなく、彼らはこの場所で命をつないでいる。神々がその生きざまを祝福している。瞑想し、時折発する鋭い鳴き声が蒼空を切り裂き、この地を守り続けてどれだけの時間が流れてきたのか。

06.キタキツネ 十勝岳登山口付近(11月・12月)

06.キタキツネ 十勝岳登山口付近(11月・12月)

美しくも、逞しく、凛々しいキタキツネがカムイミンタラには相応しい。下界で人間と付き合っているキツネが哀れに思えてくるほどに…。ここで生命を繋ぐ大きな責任を背負った力強い眼の先には何があるのだろう。神々と共に大いなる野望を見据えているように想える。

07.撮影マップ

07.撮影マップ

各写真の撮影ポイントです。


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