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地平線が微かに色づきはじめた頃黒岳石室を発つ。この日北鎮岳は好天に恵まれ、大雪の峰々が一望のもとである。 山を十二分に堪能し山を下る。いつもそうだが、この時が気分が充実し、生きていることの喜びが実感できる一時である。途中、紅葉したナナカマドが目に入る。背景には黒岳が横たわり実に美しい。しかし、まだ9月初旬だというのに、紅葉が盛りを過ぎ、冬の気配を感じさせている。さすが大雪山である。