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雪上に刻まれた足跡。大きい跡が後足で小さい跡が前足。前足で体を支えて体を丸めるようにして長い後脚を前方に着いてゆっくりと歩き、当のウサギを通り越して右の方へと続いている。ウサギは、目的の場所を過ぎてから、大きく横に跳ねて足跡を残さず木の根近くに体を沈めたのだ。絶対に見つからない自信のわざ“雪隠れの術”。